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パニック障害

パニック障害とは

パニック障害は、米国精神医学会のDSM-IV-TRによると「不安障害」の下位分類のひとつになります。「不安障害」というのは、精神疾患の中で不安を主症状とする疾患群をまとめた名称であり、その中には、特徴的な不安症状を呈するものや原因がトラウマ体験によるもの、体の病気や物質によるものなど様々なものが含まれています。パニック障害は、不安が典型的な形をとって現れている点で「不安障害」を代表する疾患といえます。

パニック障害では女性は男性の2.5倍と、そのほかの不安障害と同じように女性が多くなっています。また、パニック障害は50〜65%にうつ病の併存があるといわれています。

パニック障害の特徴は、検査をしても身体的な異常は見当らないのにパニック発作を繰り返すことです。パニック発作は10分くらいから長くても1時間以内にはおさまるため、時には「気のせい」などと言われてしまうこともあります。治療には2〜3年という長い年月が必要なため、ご家族など周りの方が理解し支えてあげることが大切になってきます。

パニック障害の原因は

原因はまだ十分には解明されていませんが、他の精神障害の発症と同様に様々な脳内神経伝達物質系が関係する脳機能異常による身体的要因心理的要因(心因)、および時代やその人の住んでいる国・地域の文化による社会的要因がいろいろな度合いで関わっています。

近年の脳研究の進歩により、主な原因が恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質「セロトニン」とのバランスが崩れる脳機能異常(身体的要因)であると考えられるようになってきています。 しかし、パニック障害(不安障害)の発症に心理的要因が関与していることも少なくないでしょう。パニック障害では何の理由もなく突然パニック発作に襲われるのが典型的とされていますが、実はこれも『過去に何らかのきっかけがあった』『発症前1年間のストレスが多い』『小児期に親との別離体験をもつ』などの心理的要因があるケースが多い、という報告もあります。

パニック障害の症状

パニック障害の最初の症状は、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの身体症状とともに強い不安や恐怖感を伴うパニック発作です。パニック発作自体は多くの場合20〜30分くらいでおさまりますが、何回か繰り返すうちにまた発作を起こしたらどうしようというパニック発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれるようになります。これは予期不安といわれます。予期不安により、逃げ場のないような場所でのパニック発作や、発作を他人や大勢の人に見られることの恥ずかしさといった不安や恐怖を生み、大勢の人が集まる場所や過去に発作を起こした場所を避ける行動をとるようになります。これが広場恐怖(外出恐怖)といわれるものです。

「パニック発作」と「予期不安」「広場恐怖」はパニック障害の3大症状といわれる特徴的な症状であり、この3つの症状は悪循環となってパニック障害をさらに悪化させてしまいます。パニック障害が悪化すると人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり正常な社会生活が維持できなくなったり、さらに悪化すると2人に1人以上の確率でうつ病を併発するといわれています。




参考サイト : 『厚生労働省 みんなのメンタルヘルス』 『マイクリニック』 ほか



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