アダルト・チルドレンとは、アルコール依存症の親がいるなどの機能不全家族で育ち、子どもの頃に生じた問題(心の傷や抑圧など)を抱えたままの大人のことです。
また、現在広く支持されているアダルトチルドレンの定義となっているものとしては、「Adult Children of Dysfunctional
Family(子どもの成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづけ、生きづらさを抱える人々)」が挙げられます。
アダルトチルドレンは精神医学的に認められた病気ではなく、定められた診断基準もありません。決して誰かに診断されるものではないのです。今の生きづらさの背景に、幼い頃の家庭環境の影響があるのだということを自分自身で認識したとき、初めてアダルトチルドレンとなります。
アメリカのセラピスト、ジャネット・G・ウォイティッツ氏は、著書『Adult Children Of Alcoholics』でアダルトチルドレンの特徴について次のように述べています。
・正しいと思われることに疑いを持つ(なかなか「これで良い」という確信が持てない)
・物事を最初から最後までやりとげることが困難である
・本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく
・情け容赦なく自分を批判する
・何でも楽しむことができない
・自分のことを深刻に考えすぎる(真面目すぎる)
・他人と親密な関係を持てない
・自分にコントロールできない、と思われることに過剰反応する
・常に他人からの承認と賞賛を求めている
・自分は他の人と違っていると感じている
・過剰に責任を持ったり、過剰に無責任になったりする
・過剰に忠実である。無価値なものと分かっていてもこだわり続ける
・衝動的である。他の行動も可能であると考えずに、一つのことに自らを閉じ込める
これらの項目のいくつかが、いつも当てはまるようであれば、あなたもアダルトチルドレンかもしれません。
私たちの幼少期の体験は、成長した今でも人生に大きな影響を与えています。
機能不全家族で育った子どもは、子どもらしく生活できず一人の人間として十分に尊重されることがなかったと思われます。そのため、家庭の中で学ぶべきことが学べなかったり体験できないために、人間関係に大きな支障をきたしてきます。それが本人にとっては『生きづらさ』として感じられるのです。
子どもは誰でも、自分一人では生活していくことはできません。
家族、親から見捨てられるわけにはいかないのです。
機能不全家族の中で生き延びるために、どんな親どんな家庭であろうともその環境に合わせるしかなく、自分の感情(気持ち)や思考(考え)を抑圧し、親の期待する役割を担い(役割を演じて)子ども時代を過ごすのです。
カウンセリング・傾聴トレーニングの予約ページへ
見捨てられ不安
禁止令
コミュニケーション
〒157-0072
東京都世田谷区祖師谷1-13-25
ディアホームズ 105
TEL 03-6796-4416
FAX 04-7113-6944
h-spot@sevenspot2007.com
ご希望の方は千葉県柏市でも
カウンセリング・トレーニング
ができます
「こころ」に関するいろいろなページを随時更新中