「もっと成長したい」「もっと素晴らしい自分になりたい」と求める心の動きで、人がもつ強烈な衝動です。また、この衝動は「痛みを癒したい」「もっと充実した人生を送りたい」「もっと喜びを増やしたい」「もっと自分らしく生きたい」といった強い願いにもなります。
この自己実現の喜びを得るためには、失敗する可能性に直面し、失敗の恐怖を乗り越えて挑戦することが必要になります。失敗する危険がないことに成功したとしても、自己実現の喜びは感じられないのです。
例えば、あなたは今朝「起床すること」に成功しました。「服を着替えること」「お茶を飲むこと」にも成功したことでしょう。そのとき、達成感から「やったー!」と喜びを感じてはいないのではないでしょうか。なぜならそれらは、もともと失敗するとは思っていないものが、単にできた、に過ぎないからです。成功した、とは感じられないのです。
誰でも、失敗することは自信を無くしてしまったり、辛い経験になるので、失敗はしたくないと考えるでしょう。ですが、失敗したくないからといって何にも挑戦することがないと、自己実現したい、という強い願いを叶えることはできません。失敗や挫折を繰り返しながら、精一杯の自己実現をしながら生きていかないと、深い空虚感や悲しみを抱え続けることになります。また、人生の意味を見い出せず、 人生が退屈でつまらないと感じます。空虚感、悲しみ、退屈感をマヒさせようとしてアルコールやギャンブルなどに依存してしまうこともあります。
人は誰もが、無条件に大切に思われること、愛されることを求めています。特に子どもの場合は親から無条件に愛されることを強く求めています。無条件に愛されていない、と感じるととても寂しく不安になります。場合によっては、相手に対し怒りの感情を抱くこともあるでしょう。
心には、感じるとツラすぎる感情は、感じないように自動的に抑えつけてマヒさせる働きがあります。そのため、孤独感や不安、怒りなどのイヤな感情は心の奥に抑えつけられ、普段は感じなくなってきます。ところが、抑え込まれた感情は決して無くなるものではなく、様々なきっかけで湧き上がって
きます。湧き上がったこれらのイヤな感情は、必要以上に強い孤独感や怒りを感じたり、相手や周囲からの関心やケアを過剰に求めたりするため、人間関係の問題が多くなります。
人は日々さまざまな方法で自分を表現しています。
あなたはもしも3日間、服装や髪型を勝手に決められ、化粧も禁止、文字を書くこともSNSへの投稿も一切禁止。もちろん歌も歌えないし、一言も言葉を発してはいけないとしたらどうでしょうか?きっと想像以上に苦痛に感じるはずです。
上記に挙げたような数ある自己表現の方法の中で、私たちがもっとも頻繁に使っているのが「話す」という手段です。最近の脳科学の研究で、人は自分のことを話す時に脳の快感中枢が活性化することがわかったようです。つまり、誰もが自分のことを話したいのです。加えて、ただ話すだけではなく、興味を持って聴いてもらいたい、否定せずに受け入れてもらいたい、とも望んでいるのです。
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