受容とは、自己や他者の言動・感情などや出来事に対して、批判や評価をせず、そのまま、ありのままに受け入れることです。自分の価値観から「いい・悪い」「好き・嫌い」などと判断することではありません。
例えば、「仕事をやめる」と言っている相手に「やめたらもったいない」や「やめちゃえばいいよ」は受容しているとはいえません。受容は、「仕事をやめる」という行為を肯定・否定するのではなく、「仕事をやめる」と言っている相手の存在そのものを受け入れる(受け止める)ことなのです。
●自分がコントロールできることか考える
【過去と他人はコントロールできない】と言われるように、過去の出来事や相手の気持ちや行動は自分ではコントロールできません。また、気温などの天候も変えることはできません。「今はこういう状況なんだね」と受け入れ、自分ができることを考えることがいいかもしれません。
●人はそれぞれ、違う考え・意見を持っている
価値観やものの見方は、今までの人生経験や育った環境で形成されるため、人それぞれ違います。「相手はこう思っているんだ」「こういう考えもあるんだ」と、自分とは違う価値観や考え方を受け入れられるように柔軟性が必要になります。日頃から多様な価値観にふれておくと、受け入れやすくなります。
●まず自分を受容する
人は誰でも自分のことを話したいものです。自分自身が疲れていてストレスでいっぱいな状態だと、どうしても自分の思いや考えを話したくなります。なので、日頃から自分自身のことを受け入れるように意識しておきましょう。
相手の話を聴いたときに、多くは自分と相手の価値観の違いにより不安に感じたり、困惑します。
自分と相手の考え、意見、気持ちが違う場合は、いったん自分の考えなどは横に置いた上で、相手の考えなどを受け入れましょう。そして、「〜なんだね」と相手のありのままを受け入れ、相手の考え、意見、気持ちを理解したことを伝え返しましょう。
相手を受容することが、自分の感情の安定と、相手とのより良いコミュニケーションへの近道になるでしょう。
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